人を救う慈悲深い観音様 十一面千手観音

人を救う慈悲深い観音様 十一面千手観音

十一面千手観音(じゅういちめんせんじゅかんのん)には様々なご利益があるとされております。

ご利益

悩める人を救い、慈悲で癒す。願いをかなえる。
心願成就、開運・運気上昇、恋愛運、健康運、病気平癒、家内安全、夫婦円満、恋愛成就、子宝・安産・子育て、五穀豊穣、厄除け、滅罪・懺悔、現世安穏など。

簡単に説明

・十一面とは頭上に「11の顔」がある観音様
・千手とは、「千の手」で人々を救う観音様
・大慈大悲の観音様

◎十二支守本尊:十一面千手観音は子年の守りご本尊です。

十一面千手観音とは

十一面とは頭上に「11の顔」がある観音様。
十一面は喜怒哀楽の表情で、あらゆる方向を見渡し、人びとを苦しみから救うとされております。
千の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする観音様の慈悲と力の広大さを表しています。

当寺の十一面千手観音

当寺の十一面千手観音は、桧(ひのき)の一木造(いちぼくづくり)、漆箔(しっぱく)を施した総金色像。
漆箔の多くが、往年(おうねん)から残るもの。頭上に11の変化面があり、脇手、合掌手、宝鉢(ほうはつ)を持つ手を合わせて、十一面四十二臂(ひ)のお姿をとる一般的な十一面千手観音像です。像高約109cm。

大正3年(1914)8月25日に国宝、昭和25年(1950)8月29日に国重要文化財に指定されます。

十一面について

頭上の11の変化面は、頭の1番上に1面、頭の正面、左、右の部分で9面、後ろに1面が配されています。
あらゆる方向を見渡し、人びとを苦しみから救うとされています。
人生で経験する喜怒哀楽の表情で、人々の苦楽を観て、共に喜び共に涙する慈悲を表わされています。

千手について

千の手は、合掌手以外の四十手、一つの手に二十五の世界を救うとされることから、「40本×25世界=1000本」で、「千手」となります。
「千」という数は無限の意味をもつということから、どんな悩みも救い受け止め願いをかなえるという手を備えもった観音様です。

教えを説いたお経

十一面について説いたお経(十一面観自在菩薩心密言念誦儀軌経)によると、
十種勝利(じゅっしゅしょうり)
四種功德(ししゅくどく)
という功徳があるとされます。

十種勝利

十種勝利 この世で10種類のご利益

・病気にかからない
・一切の如来(にょらい、最高位の仏)に受け入れられる
・金銀や食物に困らない
・あらゆる敵から害を受けない
・国王(皇族)が苦労をねぎらってくれる
・毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどくならない
・あらゆる凶器から身を守る
・溺死しない
・焼死しない
・不慮の事故で死なない

四種功徳

四種功 あの世で4種類のご利益

・臨終の際に如来(にょらい、最高位の仏)と会える
・来世で地獄に生まれ変わらない
・早死にしない
・極楽浄土(ごくらくじょうど)に生まれ変わる

観音菩薩の仏典

観音菩薩が千の手を得た謂われを述べた仏典としては、伽梵達摩訳『千手千眼觀世音菩薩廣大圓滿無礙大悲心陀羅尼經』があります。この経の中に置かれた『大悲心陀羅尼』は現在でも中国や日本の天台宗、禅宗寺院で読誦(どくじゅ)されています。

呼び方

尊名は、「十一面千手観世音菩薩」、「十一面千手観音」など様々な呼び方があるが、日本の文化財保護法による国宝、重要文化財等の指定名称では「千手観音」に統一されています。

場所

お祀りされてる場所は宝仏殿です。

◎乙津寺は、美濃西国三十三観音霊場の19番です。

名称乙津寺 (通称:鏡島弘法)
所在地〒501-0124 岐阜県岐阜市鏡島中2丁目8番1号
西岐阜駅から車で約5分 岐阜バス「鏡島弘法前」バス停から徒歩5分
  駐車場  無料駐車場80台あり
 寺務所受付時間 9:00~12:00 (毎月21日、1月1〜3日は9:00〜17:00)
電話番号058-252-2062
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