1200年余続く由緒ある寺を
めぐる醍醐味
奈良時代の開山から1200年余を数え、歴史が息づく境内は見どころにあふれています。
大師像や国指定重要文化財の十一面千手観世音菩薩、黄金弘法大師、不動堂、
七福神、十二支守本尊、神仏多数お参りいただけます。
弘法大師
弘法大師の等身大の坐像
境内の拝殿奥にある大師堂には、弘法大師の等身大の坐像が鎮座しています。左手には膝の上で数珠を持ち、右手は胸の前で五鈷杵を握っています。この弘法大師像は、毎年4月21日から23日にのみ御開帳いたします。
大師堂
弘法大師を祀る御堂です。昭和20年(1945年)の第二次世界大戦中の岐阜空襲によって焼失した後、昭和33年(1958年)に再建されました。天井には、日本画の重鎮であり、当寺にゆかりがあった堂本印象画伯(文化勲章受章)が描いた、八方睨みの雲龍の墨絵を見ることができます。
大師堂
黄金弘法大師
この像は2021年11月、皆の厄除け開運の祈りを込めて鏡島の地に奉安されました。弘法大師の若き修行時代のお姿で、網代笠をかぶり、右手に錫杖、左手に数珠・鉄鉢を持ち、行脚姿の弘法大師像です。弘法大師のご誓願は衆生済度の精神とされ、ご加護、お導きを願って黄金の弘法大師像が奉安されました。
大師堂の西
弘法の梅
弘法大師が嵯峨天皇の勅命により、この地を訪れて乙津寺を開山された折、御堂の前に逆さに差し立てた「梅の杖」が枝葉を生やして梅の木になったといわれています。以来、当寺は「梅寺」としても知られるようになりました。その梅の木は今も境内で初春の頃に花を咲かせます。
池の北東
本四国八十八ヶ所霊場
弘法大師ゆかりの地である四国八十八ヶ所霊場のうつしで、当山で四国八十八ヶ所参りが体感できるよう、一堂に石仏として集めた霊場です。「同行二人」の心がけをもって、各札所のお砂を入れた霊場に、各寺院のご本尊さまと弘法大師が並んでお祀りされています。
大師堂の西
十一面千手観世音菩薩(国指定重要文化財)
慈悲の深さが表現された
一切衆生を救う観音様
天平時代(西暦700年代頃)に作られた立像で、開山以来1200年以上の時を経て現存するご本尊の十一面千手観音です。 頭上の十一面はさまざまな喜怒哀楽を表し、合掌する手を除いた両脇の四十手は一つの手に25の救いがあるとされており、どんな悩みも救い受け止めてくださいます。
宝仏殿
毘沙門天(国指定重要文化財)
岐阜で唯一の珍しい毘沙門天
平安時代の中後期にあたる藤原時代(900年代頃)の弘法大師の作と伝えられる、凛々しい表情の毘沙門天です。左手に古代中国の武器である戟を持ち、右手は宝塔を持たずに腰に手をあてる「鞍馬寺様式」の像は全国的にも珍しいです。
宝仏殿
韋駄天(国指定重要文化財)
「韋駄天走り」の由来となった仏神
鎌倉時代(1200年代頃)の作。日本の韋駄天像の中でも最古級で、国内屈指の大きさを誇ります。韋駄天は、お釈迦さまの遺骨を盗んだ鬼神を追いかけて遺骨を取り戻した俊足とされ、お釈迦さまの食べ物を集めるために奔走したため、「食べるのに困らない」ご利益があるともされています。
宝仏殿
不動明王
「お不動さん」として親しまれる尊い明王
不動明王は五大明王の中心となる一尊で、大日如来の化身だともいわれています。弘法大師は中国から船で帰国するときに嵐に見舞われ、不動明王の真言を唱えて難航を乗り越えました。当寺では従者の三十六童子のうちの矜迦羅童子と制叱迦童子も両隣に祀られています。
不動堂
鏡島七福神巡り
鏡島十二支守本尊巡り
神仏各々
鎮守、鎮守神 願地蔵、願掛け地蔵 宝生如来 融通尊 水を手向ける水向地蔵 稲荷大明神 おもかるさん 黄金の像が多数 庭園、もみじと聖観音
涅槃の霊廟(ねはんのれいびょう)
永代供養墓を象徴する涅槃像
当寺の北西にある「涅槃の霊廟」は、当寺に永代供養を託す方々のお墓です。寺のある限り永遠に供養をいたします。涅槃とは、煩悩の火を消して智慧が完成した悟りの境地であり、安らぎの境地のことで、参拝される方にも安穏をもたらします。
境内の北
境閑かなるときはすなわち心朗らかなり
『性霊集』巻第二
名称 | 乙津寺 (通称:鏡島弘法) |
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所在地 | 〒501-0124 岐阜県岐阜市鏡島中2丁目8番1号 西岐阜駅から車で約5分 岐阜バス「鏡島弘法前」バス停から徒歩5分 |
駐車場 | 無料駐車場80台あり |
寺務所受付時間 | 9:00~12:00 (毎月21日、1月1〜3日は9:00〜17:00) |
電話番号 | 058-252-2062 |
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